逃げるが勝ちは本当に正しいのか考えた件

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著作者: amira_a ライセンス:クリエイティブ・コモンズ表示



先日、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』について少し書いたが・・実際、ここ3年程これを実践してきた件についてすこし話したいと思う・・



恥を忍んで逃げ続ける3年間




僕はいままで真面目を絵にかいたような生き方をしてきた・・よく言えば誠実・・悪い言い方なら融通が利かず面白みのない生き方・・しかも他人を拒絶しながらも他人に認められたい・・他人から構ってもらいたいという相反する葛藤を続けて来た・・



いつの頃だろうか?最悪の状況からは逃げる事が出来るという事実にたどり着いた・・無意識ではあるが子供のころからどうやって逃げようかそればかり考えていたような気がする・・いわゆる現実逃避ってやつだ・・



小さい頃から空想癖があり辛い事から目を背けていた・・ただツライ現実からは逃れられず少しづつ精神を病んでいった気がする・・今の自分の状況はこうした背景が招いた部分が多い・・



かと言って正面切って立ち向かった時も有ったのだ・・結構頑張って来たとは思っている・・



社会からも逃げ始めた3年間




しかしここ3年ほどは状況が一変した・・耐えに耐えた精神状態が限界に達し、ダムが崩壊するように今まで守り続けた仕事を捨て逃げ続ける事になる・・



逃げる為に一番近道なのは嘘をつくことだ・・もうそれまでの仕事を続ける自信も無くなった僕は世間向けに自営の仕事を始める・・勉強して資格を取る・・知り合いから誘われているなど、その場そのばで思いつく限りの理由を並べ立て、取り繕い、今の生活を開始した・・



先行きの見えない不安・・家族や友人に嘘をつく罪悪感を背負いそれでも精神的に追い詰められてとは言えず今までの生活を捨てて新しく次を見つける事にした・・もちろん両親にはかなり精神的にチョット不調で会社を休む的には説明していたが『うつ病』寸前とは・・言えなかった・・



人生に生きてる現実味が無い原因




こんな感じで常に何か嘘をついている感覚があり自分の日常に現実味が無い人生を送っていたような気がする・・常に仮の人生・・実際の人生では無いような不思議な感覚?客観的に観てると言えば聞こえは良いが妄想と現実の区別がつかない変な感覚というのか?良く分からない・・



最悪なのはこれを一人っきりで抱え込んで、最後は自分が何を望んでいるのか?何が欲しいのかさえ分からなくなってしまった・・『現実喪失』と言えば良いのが・・欲しいものも分からないのだから充実や幸せを感じようが無い・・たぶん離婚の原因の一つになったのかもしれない・・



僕は良い夫、いい親戚、良い人間を演じるのに必死で結婚生活に安らぎや幸せを感じる事が無かった・・妻にもずっと嘘をついていて・・本当は自分のその時の状態・・苦しい胸の内を話すべきだった?理解されるのは難しいかもしれないが・・



『現実喪失』を逆手に取り生き抜く




ただ、一つだけいい点は悩み苦しんでも生活に現実味が持てない事で・・『死ぬ』という選択が思いつかない点だ・・悩み続ける点において人に抜きんでてると思っているが、自殺の報道があるたび「すごいな僕は怖くて死ねない・・」と感じる・・「死にたい」と思ったことは一度もないんだ・・



それは本当に死ぬほど悩んだことが無いからだって言われそうだが、そのとうりだと思う・・どんなに悩んでも現実味がないのだから死にようが無い・・今の現状はすごく不安で不満で不安定なのだが、それでもこの年で突飛良しもない空想に逃げ込み、そうなれるんではと期待する・・また実際行動を起こしても見る・・



株で一度だけ大きなヤマを当て人生が変わるきっかけになったのもこの非現実的な行動が功を奏した結果だ・・ただむやみに無計画に突っ走るのとは違い、慎重すぎる自分の性格はそのままに突然とんでもない行動に走るのだから、今考えると周りにとって迷惑人間かも知れない・・



現実味を取り戻すためには




では『現実喪失』から脱却するにはとずっと考えてきたがいきなり現実を突きつけると、今一人っきりで友人も少なく『仮』の生活を続け稼ぎも少ない・・NHKなどでよく特集している負け組の中高年で・・何一ついい事もないし・・死ぬしかないじゃん・・てなりそうだ・・何を楽しみに生きているのか?ってなってしまうので・・これはいきなり現実味を取り戻したらえらい事になる・・



ここ3年生き続けているのは現実から逃避しひたすら妄想に沿って生きているからで、その妄想こそ自分望みなのか?って思い始めている・・だってこれが実現したら何の不満もなく現実と妄想が合致する事になるのだから・・



そうなると『逃げるが勝ち』ってのも悪くない・・逃げ続ける事で今までの人生のストレスからは随分解放された・・まだまだ嫌な事も多いが妄想で描いた人生に近づいている気がする・・



妄想が自分の望みである事




妄想というと荒唐無稽の印象があるが僕の場合そうでは無く、一人のんびり暮らせ楽器の練習ができて静かな住まいが欲しいという事・・一人何とか食っていける自営のスキルを身に付け自分の生活を確立する事・・仕事以外での生きがいを中心に生きていく事



こう書きだすとそう荒唐無稽ってわけでもない・・これを実現するためにこ3年逃げ続け毎日こうして仕事を続け、ダイエットのため食事制限を続け睡眠時間4~5時間でやり続けている・・まだまだカッコよくなりたいと育毛にも手を出し体を鍛え、パソコンのスキルを身に付け・・



兎に角なにかに追い立てられるように生活している・・もっと楽しても、もっとだらけてもって思うがそうできないのが僕の性格だ・・



理想というより妄想を現実にするために今やり続けている状態なのだろう・・そう考えるともっと、もっとやらねばと思えてくる・・ぼくの望みは・・結局自分が妄想する『カッコイイ人間』になりたいのだ!・・他人から見れば「あほか!」って結論で申し訳ないが、自分は自分だ・・



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