非正規は奴隷労働者か考えた件

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著作者: szmiki95 ライセンス:パブリック・ドメイン
今朝、いつものコーヒーショップで注文しようとするとパンやサンドイッチの軽食が無い?女性スタッフの一人が「申し訳ありません私が寝坊してまだ用意が出来てません・・」とお詫びしてきた・・結構大手のチェーン店なのだが・・個人の事情は意味がない「機械トラブルでまだ準備ができてません」と言うべきとこだろう?



アルバイトにのしかかる責任とは?

いつも疑問に思ってこのブログでもよく書く事だがあまりにも非正規社員に責任を負わせすぎなのではないだろうか?
正社員が当たり前のころはアルバイトと言えば「いい加減だけどしょうがない」「まあアルバイトかな?」程度であまり考えたころは無かったが今の世間の反応はどうだろう?
アルバイトでも従業員だろう!」「アルバイトも正社員も客には関係ない!」こんな反応に代わってないか?
『なんでだろう?』って考えたら世間の働く人の大半が非正規に変わってきている現実がある・・だってクレームつける人も非正規なんだから・・
自分はアルバイトでもしっかり仕事している!あんたもしっかりしてくれ!ってトコか?
完全に自分たちで首を絞めあっている状態だ・・
なぜ企業は非正規を増やすのか?単純・・もうけを出すためだ!
結果、アルバイトしかいないから高い接客レベルを責任を押し付けるしかない・・教育と称して・・



同一労働、同一賃金の幻想

これは利潤を追求する企業の本質にかかわる問題だ・・
もし自分の会社の労働者をすべて正社員にしたらその企業は他社との競争に敗れ倒産するだろう・・
結局、収益が上がってこそ給料も払えるし会社も大きくなる・・この観点での記事があったので紹介したい
【以下抜粋】
● 「同一労働同一賃金」は格差拡大への嫌悪と 高度経済成長期への回帰願望に支持される
中略~一方、「正社員」と「非正規労働者」の不合理な待遇の格差をなくす「同一労働同一賃金」だが、それが非正規労働者正社員に近づける方向性で行われるならば、「誰もが正社員だった高度成長期に戻りたい」という、国民の懐古趣味的な感情に訴えるものとなってしまう。
● 「非正規動労者の待遇を正社員に 近づける」は論理的整合性を欠く
中略~しかし、「同一労働同一賃金」が復古趣味的で、国民の感情に訴える政策であるために、トランプ氏の雇用拡大策と同様に、論理的整合性を欠いたものとなっている。
中略~日本企業では正社員に対する「職能給(能力に応じた賃金)」制度が定着しているからだ。その上、勤続年数を重ねると賃金もアップするという年功序列的な賃金制度が採用されてきた。
 これは欧州で一般的であり、同一労働同一賃金導入の前提となっている「職務給(仕事に応じた賃金)」とは異なるものである。換言すれば、現行の年功序列の賃金制度は「特定の人に仕事をつける」仕組みであり、「特定の仕事に賃金が結びつく」仕組みである「同一労働同一賃金」とは、なじまないものなのだ。
中略~つまり、正社員の給与には、単なる業務に対する賃金ではなく、会社にとって重要な、高度な経営業務に就くための準備をする部分が加算されている。それが年功賃金の上昇カーブとなり、非正規労働者との「格差」を広げることになっている。
 要するに、日本型雇用システムの下では、正社員非正規労働者の格差解消は、単純に給与を同じにすればいいわけではないのだ。それならば、勤続年数が同じ非正規労働者に、正社員と同じ年功賃金を適用すればいいのかというと、そういうわけにもいかない。有期雇用非正規動労者は、年功賃金のメリットが生じる前に雇用期間が終了してしまうので、格差解消に効果がないからだ。
出典:ダイヤモンド・オンライン 1/17(火) 6:00配信
実は問題は単純で「同じ仕事なら同じ給料にしてしまえ!」という考えは今のトランプ大統領の言っている事とよく似ている
日本人ならトランプ大統領の言葉に違和感を覚えた人は少なくないだろう・・
安倍首相の言う『同一労働、同一賃金』理想は分かるが正社員で働いていた頃さんざんアルバイトさんの不平不満を聞いてきた立場から言うと「かんべんしてくれ」と思う・・
『責任』とやってる『仕事の質』が完全に違ってたからだ・・はっきり言って強烈なサービス残業によって企業は成り立ってきた・・
ただ最近はコンプライアンスが厳しくなり大分改善されてきている・・そう!やればできるのだ!
安倍首相の正しいところはスローガンをぶち上げ社会に問題定義した点だと思う・・
世の中「どうせ言ったところで何も変わらない」という空気が蔓延しているが上からの声は効果抜群で議論になるものだ・・



ならいっそ欧州的な「職務給(仕事に応じた賃金)」にしたら?

まずは奴隷労働者階級の代表、ブラック会社の正社員の待遇を改善する事が先決でその後にしわ寄せになりがちな非正規の労働環境を改善する・・
世の中、非正規の方が都合がいい人も多いはずだ・・全く一緒にする必要は無く、賃金、労働に見合った責任を与えストレスを軽減する・・
その為には社会の寛容さも必要で一人一人過度のサービスを要求しないようにする・・
サービスにはお金が発生するもので受けたい人はお金を払う!
そして質の高いサービスを提供して差別化したい企業はそれなりの給与を正社員にしろ非正規にしろ対価として払う・・
難しく考えずこの当たり前のことが出来る社会が実現できるよう法整備すればイイのではと思う・・
紹介した記事では『同一労働同一賃金』に対して懐疑的だが、『同一サービス同一賃金』と言い換えれば分かりやすいか?
『同一』の基準が難しいがその仕事サービスの価値を基準に賃金を細分化すればよいのでは・・
正社員、非正規という考えでは無く仕事自体の価値を毎年、調査見直し査定する・・
給料を多く欲しい人はその仕事に就くために努力すればいいので分かりやすいだろう・・
その上で国際競争力を失い消えて行く仕事はどんなに保護してもすたれるもので、かつてのトップ企業が数十年たつと衰退するのは当然だろう・・
そこに新しい仕事も生まれてくるのではないだろうか?
いま、インターネットや通信の企業が隆盛を極めている様に・・

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