自己否定がすべての原因とは？

僕はとにかく自分に自信がない人生を送ってきた・・生まれた時からだ
何につけても自信がない・・一番古い記憶は幼稚園のころだ・・鮮明に・・
記憶が残っている・・自分が物を食べる時、他の子と比べ食べ方がおかしい？
とても５歳前後の子供が考える内容とは思えないのだが鮮明に覚えている
そんなわけで、やる事なすこと人と比べどうか、人と比べおかしくないか？
人とくらべやって良いのか？人と比べ劣っていないのか？
４０年以上こんなことばかり考えて生きてきた
よく、ここまで生きながらえたと自分をほめたい気分だ・・
そういう訳だから、人とまともな関係、心を許すことが出来ず若いころは
友達を信用する事も出来ず、なかなか長続きしなかった・・
卒業すれば音信不通になってしまうことが多く長く付き合いのある友人は
ほとんど居ない・・

もともと子供のころはイジメにあい（僕はイジメという単語が嫌いだ）
ますます人間不信に陥り、引きこもりになりかけた・・
その後も不登校、情緒不安定、失恋、受験失敗、離婚、退職もろもろ
もとをただせば、自己否定・・自分が嫌いという事に原因がありそうだ
とにかく窮地に陥った時、自分さえ味方で無いのだからどこに救いがある？
という事になる・・・・よく気が振れなかったと感心するが、一説には
『自己否定』とは究極の逃避行動であるという説がある
窮地に陥った原因が『自分がダメだから』と考え現実逃避・・・
それ以上何とかしようと考えず逃げるのだからそれ以上精神に負担を掛けずに済む
若いころはこれは親のせい、とにかく母親に原因があると思い、心理学本を
読み漁った時期もあったが、どうも最近人間にはもって生まれた資質がある
と感じる様になった・・確かに神経質で臆病、思い詰める性格など母と生き写し
の面も多いのだが、父はいたって自由奔放で人生を楽しんでいる
父への反動で母が僕の育て方を間違った、自分にしわ寄せが来たと恨んだ時期も
あったが、実際は自分は結構自由を与えられて育っている
ただ自己否定が強くこの自由を活かすことは出来なかったが・・・現在まだ
のたれ死なずに生きている・・・そうまだ僕は自活して一人暮らすことが可能だ
ここ数年で人生が激変した・・イジメ（いや犯罪だな）の被害にあっていた時も
受験に失敗した時も、離婚した時も何とか乗り越えてきたと思っていた
しかし今考えると、人格否定（もうイジメという単語は使いたくない）受験失敗で
自分を見失ったとき、離婚せざるを得なくなったとき・・すべて良く考えると
最後まで問題に立ち向かう事無く暴風雨が過ぎ去るのを首をすくめて待つだけ
結果後悔だけしか残らず人生常に後ろを向いて歩いてきた
そう「あの時こうすれば、ああすれば・・」と嘆きながら・・

ただこれが積もり積もって、限界を超えたのがここ数年ということだ
そう、もう逃避出来る余裕さえなくなっていた・・
対した問題ではないはずで、すでに人格否定する人間も社会的に収入生活も
困窮していたわけでは無かった・・・まさに目をそらしてきたツケが積もり積もって
一気に噴出してしまったという印象だった
結果、寝ることも出来ず廃人同然で会社を辞めることになり、ここでも腫物扱い
の会社に対し自ら退社願いを書いてしまった・・本来精神的な苦痛等でもらう物
もらっても良かったはずだが、最後のさいごでも目をそらしてしまった・・・
いま考えるとすべての問題に対し誰にも相談した記憶がない・・・
そう、一人で自己否定し「自分が悪い」「自分がダメだからだ」と言い聞かせ
首をすくめ風が通り過ぎるのを待っていただけだった・・・

今、最重点に取り組んでることは自己否定は悪くはない！ってことだ
「自分がダメ」「自分が原因」で結構！
問題はその後・・「じゃあどうしたらいい？」とまず考えるようにしている
「自分はどうしたい」「自分はどうなりたい」「自分はどうなれば満足か？」
と考える・・・それで解決しないかもしれないが、自分が望まない結果だけは
絶対受け入れないと心に決めている
今までさんざん人格否定され、挙句自分でも人格否定、自己否定して来た
これからは自分が望む人生、満足できる人生、好きに生きても良いと・・・
その権利があると思っている
若いころさんざん読んだ心理学、自己啓発本の「自分を好きになる」「受け入れる」
という主張は絶対に受け入れることは出来ない・・・だって好きになれないから
なら自分の考える好きになれる自分になるしかない
「あなたは今のままで愛されてる」？馬鹿いってんじゃないよ！
現在、完全に切れた僕は５０前では常識外れの当たり前でない生き方に舵を切っている
だから将来は道端でのたれ死ぬかもしれないが、もう後悔はしたくない
が、なかなかうまくいかないのも事実・・・落ち込んだり悩んだり眠れなかったりは
今も続いているが「だったら明日どうする？」「だったら今何か気がまぎれることは？」
と問いかけ、以前の様に首をすくめるのは少なくなって来た。