安倍首相の『モーレツ社員』発言について考えた件

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安倍晋三首相は2日朝、内閣官房に設けた「働き方改革実現推進室」の開所式で訓示し、室長の杉田和博官房副長官や職員約30人に「『モーレツ社員』の考え方が否定される日本にしていきたい」と述べた。
 首相は「世の中から非正規という言葉を一掃していく。長時間労働を自慢する社会を変えていく」と強調。「働き方改革は最大のチャレンジ。大変困難を伴うが、私も先頭に立って取り組む」と決意を表明した。

                  出展:朝日新聞デジタル
いま9月2日の安倍首相の発言が話題になっている・・
僕もそういう社会になれば良いと思うし今の勤務も出来るだけサービス残業と無縁な職場を選んで入った・・
ただ一概に『長時間労働を自慢する社会』という言い方に違和感を覚える・・
僕も20年務めた会社では間違いなくモーレツ社員?だった・・残業はほとんどつかず、夜中の3時4時まで自分一人残り売り場作りや企画書作成をやったものだ・・
それは決して首相の言うように『自慢』というものでは無い・・・ただ負けたくない、もっと認められたいという欲求から自然とそうなったものでちょっと意味が違う様だ・・
結果、燃え尽きてしまったので首相の言う『働き方改革には』賛成なのだがとらえ方が逆の様で『自慢』ではなく問題はこの社員のやる気を評価する企業側にある・・
正しく言えば『長時間労働を自慢する社会』ではなく『長時間労働をせざるを得ない環境を作り出してる会社』を正していかなければならない・・という事だろう・・
首相の言い方では長時間労働をしている社員自体が悪いようにとらえられるが、実際はそう仕向け見てみぬふりをしている企業に問題がある・・
現在のコンプライアンスでは不可能なはずなのだが、実際はそれがまかり通っている・・
私が長年勤務した小売業種は特にひどく営業時間はどんどん伸びる・・売り上げは増加しない・・結果人件費抑制の為、非正規従業員の人時が減らされ、正社員がザービス残業せざるを得ない状況になっている・・
同じアルバイトでも現在僕が働いているカスタマーセンターと小売りの販売では扱いが雲泥の差であり、後者は売り上げが下がれば平気でシフトを削らえれ生活が苦しくなる・・・それなのに仕事の量は減らされずアルバイトさんにも大きな負担、人によっては非正規なのにサービス残業もざらで、会社の言い訳は「帰れといってるのに勝手に残っている」である
どこの世界に『長時間労働を自慢するアルバイト』がいるのか?・・そりゃすべて時給で給与が増えるならまだしも自分の仕事が終わらないがため止む無くサービス残業してるのだ・・
この場合会社はサービス残業を咎、その原因を問診し仕事量を減らしてあげる対策が必須だ!・・だが現状は本部の指示で人時を減らし現場の店長がシフトに落とし込み全く回らない状況が出来上がる・・
店長はアルバイトのサービス残業を見てみぬふりをし、正社員は可哀想とは思いつつ自分の負担の方がはるかに大きいことでかばう気力も生まれず、そんな現場を知りながら本部は知らん顔でやり過ごす・・すべて数字のため・・
根本はサービスの過当競争にあり会社も必死なのは理解できるが愛社精神を悪用した典型で改善のチャンスは「労働基準監督署」の調査が入った時だけ・・それとていつの間にか立ち消えるから会社と監督署が癒着しているとしか考えられない・・
以前から僕が言っている『奴隷労働者階級』の出来上がりだ・・
じゃあどうすればいいか?簡単なことでサービス残業を政府が厳罰をもって厳しく取り締まる!ついでに有給消化なども監視して指導する・・有給?誰もとってないでしょ!ていうか前の会社の時精神的に追い詰めれ勤務不能に陥った時、病欠で無く有給を使わされた!そうこの国では病気で休むと有給を消化させられる!
安倍首相ご存知でしたか?
もし『働き方改革』されるつもりならヨーロッパの制度を見習えばどうでしょうか?
現在の日本は『長時間労働を自慢する社会』ではなく『長時間労働をせざるを得ない社会』やる気をもって長時間労働になっても正当に『評価しない会社』『それを利用してる会社』ばかりですよ!
『長時間労働をせざるを得ない社会』を『労働時間成果をきちんと評価する社会』『法令を厳格に守る社会』にかえ『おもてなし』なんていって調子乗ってる暇があったらサービス業の過剰な営業時間の長時間化と過剰な低価格化を法令で禁止したらどうですか?
もうこれ以上『奴隷労働者階級』を増やさないように・・
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