高級家具チェーン『大塚家具』がやばい事になっている件

Book写真Kjpargeter – Freepik.comによるデザイン
大手の高級家具チェーン『大塚家具』がおかしな事になってきている・・僕も長くこの業界にいたのでどういう状況になっているかある程度予想がつく・・
『大塚家具』は会員制を売りにした高級家具店で超大型店舗を展開し高級路線をひた走って来た・・ただマスコミオで騒がれた父娘対立で急激な路線変更を行い業績が低迷している状態だ・・
今期は前期比17％減の483億円、営業利益は38億円の赤字に転落すると言われている・・
現社長の娘の方はマスコミにも登場しご存知の方も多いと思うが、簡単に言えば今までの高級会員制路線を捨て、より入りやすい店に変えていくという方針のようだ・・
実はこの入りやすいというのが問題で家具に限らず店というのはそれぞれステータスがあり、敷居の高い高級店や入りやすい庶民の店など色々・・価格帯もニトリの様な低価格を売りにしている店、そこそこ中級を扱う中流層をターゲットにした店・・そしてかつての『大塚家具』の様な高級店が存在しはっきり言ってこれらは共存する事は出来ない・・
なぜなら客層が違うので来客の求めるサービスが違い過ぎるからだ・・僕も現場で働いていたので分かるが庶民的な店というのはとかくクレーマーが多い・・買う気もないのに文句ばかりでイザ購入すると無理難題押し付ける輩が結構いる・・
こういう顧客に高級店の百貨店並みの接客をしていたのではコスト的にも時間的にも無理だしじゃあ高額品を購入する方には手厚く、安物買いの顧客には簡単に対応するなど無理に決まっている・・
大塚の社長は『臨機応変』に対応と言っているが現場から言わせるとそれは絶対無理だしやってしまうと顧客を差別することになる・・
ではどうするのか？言い方は悪いが質の悪い客が入れない様にステータスを守ることが一番重要！結論から言うと高級路線を磨き上げその土俵の中で業績回復を進めるべきだった・・
いま『大塚家具』がやろうとしているのは自らステータスを下げ、モンスター顧客を招き入れ現場を疲弊させるだけの愚かな計画としか言いようがない・・
大衆顧客の相手は『ニトリ』などに任せて自らの立ち位置を守るべきと思うのだが・・大丈夫か？
『大塚家具』の社員が奴隷労働者にならないことを祈るばかりだ・・

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